VPN用語を完全に理解するために、このページではVPNに関連する重要な概念や技術用語をわかりやすく解説します。
VPNサービスを使う際に頻出する難しい用語も、このページを読めばすべて理解できるようになります。
キルスイッチ
VPN接続が予期せず途切れてしまうことは誰にでも起こりえる問題です。その時点で、あなたの本来のIPアドレスが利用先のウェブサイトに露出してしまう危険があります。キルスイッチはこうした事態を防ぐために設計された機能で、VPN接続が遮断されると同時にインターネット接続そのものを自動的に切ってしまいます。これにより、接続元のIPアドレスが外部に漏れる心配をなくすことができるのです。
ExpressVPNやNordVPNといった世界的に知名度の高いVPNサービスでは、キルスイッチは標準機能として組み込まれており、ユーザーは自由にON/OFFを切り替えられる仕様になっています。セキュリティとプライバシーの強化を考えるなら、キルスイッチは欠かせない機能といえるでしょう。
ジオブロック
インターネット上で提供されるコンテンツの中には、特定の地域からのアクセスのみを許可する制限が施されているものがあります。これをジオブロックと呼び、ウェブサイト側はあなたのIPアドレスから接続元の地域を判定して制限を実施しています。
例えば、あるサービスが日本国内限定でコンテンツを配信したいと考える場合、日本のIPアドレスからのアクセスのみを許可し、それ以外の国からのアクセスはブロックするわけです。この制限を回避するのがVPNの活用方法の一つです。VPNを利用すれば、たとえ日本国外にいたとしても、日本のサーバーを経由しているように装えるため、ジオブロックを突破することが可能になります。YouTubeなど大手動画サイトでも地域制限されたコンテンツが視聴できるようになるというわけです。
>>>もっと詳しく:ジオブロックを解除して海外から日本の動画やサイトを見る方法
ノーログポリシー
VPNサービス選びで最も重視すべき要素の一つがノーログポリシーです。これはVPNプロバイダーがユーザーのオンライン活動に関するログをサーバーに保存しないという約束を意味しています。ログが記録されなければ、あなたがVPN経由で行ったインターネット上の行動は一切追跡できなくなるため、プライバシー保護が完全に実現します。
信頼度の高いExpressVPNやNordVPNといった大手サービスは、ノーログポリシーの実効性を証明するために、第三者による独立監査を定期的に実施し、その結果を公開しています。こうした透明性の高い姿勢が、ユーザーの信頼を獲得しているのです。
>>>もっと詳しく:おすすめノーログVPNは?【ノーログポリシーのサービス5選】
ブラウザ拡張機能
ChromeやEdgeといったウェブブラウザの機能を拡張するアプリケーションが拡張機能です。拡張機能をブラウザにインストールすることで、別途アプリを起動することなく、ブラウザ上で追加機能を直接使えるようになります。
多くの大手VPNサービスは専用の拡張機能を提供しており、これをインストールしておけば、わざわざVPNアプリケーションを起動する手間をかけることなく、ブラウザから直接VPN接続できるようになります。日常的にVPNを使う人にとっては、利便性が大幅に向上するツールといえるでしょう。
ログ
ログはコンピュータやウェブサイト、インターネットプロバイダー、VPNプロバイダーといった各種サービスが記録するオンライン上の行動履歴全般を指します。ログが存在することで、特定のユーザーとその人物が行ったインターネット上の活動を後から追跡することが可能になってしまいます。
利便性の観点では有用な記録ですが、プライバシーとセキュリティの観点からは大きな懸念要因となります。そのため、VPN選びではノーログポリシーを掲げているサービスを選ぶことが極めて重要なのです。
AES暗号化規格
AESはAdvanced Encryption Standardの略で、デバイス間でやり取りされるデータを暗号化する最新技術です。もともとはアメリカの政府機関で標準暗号化規格として策定されたもので、現在実用化されている暗号化技術の中でも特に強度が高いと評価されています。
その実績から、ヨーロッパの暗号規格や日本の電子政府推奨暗号リストにも採用されており、VPN接続の暗号化にも広く利用されているのです。データ保護の観点では最高レベルの信頼性を備えた技術といえます。
IKEv2
IKEv2はInternet Key Exchange version 2の略称で、IPsecプロトコルの枠組みの中で暗号化キーを安全に交換するために設計された技術です。多くのOSで対応していることも特徴で、VPN接続時の暗号化キーの受け渡しを司る重要な要素として機能しています。
IPアドレス
インターネット上では、あなたのパソコンやスマートフォンなどのデバイスは固有のIPアドレスを持つ必要があります。このIPアドレスはインターネット上の住所に相当し、0から255の数字を4つ組み合わせた形式で表現されます。例を挙げるなら、192.168.0.1といった構成です。
IPアドレスはインターネット通信を確立するための識別コードとして機能し、このアドレス情報を見ることで、接続元の地理的位置やユーザー属性、利用しているインターネットプロバイダーといった個人情報に関連する手がかりを得ることができてしまいます。
インターネット通信そのものに不可欠な情報である一方で、流出してしまうとプライバシー侵害に直結するという二面性を持っています。VPNを活用することで、このIPアドレスを隠蔽あるいは偽装できるようになり、オンライン上のプライバシー保護が実現するのです。
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>>>もっと詳しく:IPアドレスを隠して(変えて)インターネットに接続する方法
IPリーク
IPリークとは、VPNに接続している状態であるにもかかわらず、本来のIPアドレスが何らかの理由で外部に露出してしまう状況を指します。VPNの根本的な目的がIPアドレスの隠蔽であるため、こうしたセキュリティの脆弱性は、VPNプロバイダーの信用と評判に大きな悪影響をもたらします。
無料で提供されているVPNサービスの一部では、こうしたIPリークの問題が指摘されているため、セキュリティを重視するのであれば有料の信頼できるVPNサービスを選択すべきです。
IPv4
IPv4はInternet Protocol version 4の正式名称で、現在のIPアドレス体系の標準規格となっています。しかし、近年のインターネット利用者数の急増に伴い、利用可能なIPv4アドレスの数が枯渇状態に近づいており、次の世代のプロトコルへの移行が進められています。
IPv6
IPv6はIPv4の後継にあたるプロトコルで、128ビットのIPアドレスを生成するため、2の128乗個という膨大な数のIPアドレスを供給することが可能です。この数字は1兆の1兆倍をさらに1兆倍した数以上の規模であり、実質的に無限に近いアドレス数が得られるということです。まだIPv4ほど普及していませんが、より単純で高速な処理が特徴であり、今後の主流プロトコルとなることが確実視されています。
IPsec
IPsecはInternet Protocol Securityの略で、インターネット経由で送受信されるデータを暗号化し、データの真正性を保証するセキュリティプロトコルです。VPN接続においても広く採用されており、エンドツーエンドでのデータ暗号化にも利用されている信頼度の高い規格です。
L2TP
L2TPはLayer 2 Tunneling Protocolの略で、データ通信の暗号化と認証を実現するためのVPN用セキュリティプロトコルです。重要な点として、L2TPは単独ではVPN接続を確立できないという特徴があります。そのため、IPsecプロトコルと組み合わせて「L2TP/IPsec」という形で運用されます。
この2つのプロトコルを組み合わせることにより、個別に使用する場合よりも高度に強化された安全性の高いVPN接続環境が実現するのです。両者の長所を統合した強力なセキュリティが得られるという利点があります。
OpenVPN
OpenVPNはオープンソースとして公開されているVPNプロトコルで、安全に暗号化されたVPN接続を構築する際に頻繁に採用されています。セキュリティ業界の専門家からも、最も安全なVPNプロトコルの一つとして認識されており、その信頼性の高さから多くのVPNプロバイダーが採用しています。
ソースコードが公開されているため、セキュリティ研究者による継続的な検証が可能で、万が一脆弱性が発見された場合も迅速に対応できるという透明性の高さも強みです。
PPTP
PPTPはPoint to Point Tunneling Protocolの正式名称で、VPNプロトコルの一種です。しかし、プロトコルとしての歴史が古く、現代のセキュリティ要件に対応できない脆弱性が複数指摘されているため、古い技術と位置付けられています。
セキュリティ上の問題から、現在ではほぼすべてのVPNサービスから廃止されており、安全なVPN利用を心がけるのであれば、このプロトコルの使用は避けるべきです。
VPN
VPNはVirtual Private Networkの略で、公開されたネットワーク空間の中に、プライベートで安全な通信経路を構築する技術です。VPN接続を有効にすることで、送受信されるすべてのデータが暗号化され、第三者がデータの内容を盗み見ることができなくなります。
VPN利用の主たる目的は、インターネット上のプライバシーとセキュリティの向上にあります。同時に、IPアドレスを偽装できるという特性により、地域制限の回避やオンライン上の匿名性確保といった、さまざまな利便性を享受することができるのです。
VPNクライアント
VPNクライアントはVPNサービスへの接続を実現するためのソフトウェアやアプリケーションの総称です。市場には一般公開されているVPNクライアントも存在しますが、各VPNプロバイダーが提供する専用クライアントを使用することが一般的です。
プロバイダーが提供する専用クライアントには、最速のサーバーへの自動接続機能やキルスイッチといった、セキュリティと利便性を高める機能が統合されているため、単独のVPNクライアントよりも優れたユーザー体験が得られます。
VPNサーバー
VPNサーバーはVPNプロバイダーによって提供・運用されるサーバー基盤です。あなたがVPN接続を確立すると、このVPNサーバーがあなたのデバイスとアクセス先のウェブサイトの間に位置し、データの仲介役を担当することになります。
ウェブサイト側には、実際のあなたのIPアドレスではなく、VPNサーバーのIPアドレスが認識されるため、あなたの真の位置情報やデバイス情報が露出することなく、プライバシーが保護されるという仕組みです。
VPNプロトコル
VPNプロトコルはセキュアなVPN接続を実現するために必要な暗号化技術と認証メカニズムの総合的な規格を指しています。VPN業界には多種多様なプロトコルが存在しますが、その中でも最も知名度の高いものはOpenVPN、PPTP、L2TPといった三つのプロトコルです。
各プロトコルにはそれぞれ異なるセキュリティレベルと速度特性があるため、個人の用途に応じて最適なプロトコルを選択することが、VPN利用体験の最適化につながるのです。


